11.品種茶
お茶の品種は登録されているものだけで、約70品種(緑茶)あります。これだけ多彩な種類があるにも関わらず、生産量の約8割が「やぶきた」という品種で占められています。現在、小売店に並ぶのはほとんどが、産地が違ってもこの「やぶきた」を主にしてブレンドさせたものです。

 しかし、ここ数年来、「やぶきた」一辺倒の現状に危惧を唱える方も多くなってきました。緑茶ブームといわれながらも、その主役はペットボトルであり、嗜好の多様化に日本茶は対応しきれなくなっているからです。それは単一品種の弊害ともいえます。育ちが違っても、周りが皆同じ顔のお茶ではいくら美味しくても飽きてしまいますし、全てが同じDNAを持つ環境は正常ではありません。個性は人もお茶も大切なのです。

 そして、そのような方々が提唱しているのが、ストレート茶、つまり品種茶なのです。本来お茶自身が持つ特徴、長所も短所も受け入れ、個性を楽しむスタイル。それがストレート茶との付き合い方です。その日の気分、体調、料理等で飲み分ける楽しみ方は品種茶ならではです。一方、お茶は一度植えると数十年は植え替えるのが難しく、品種茶を取り巻く状況は厳しい面もあります。

当店の品種茶をご紹介しましょう。
藤枝かおり
大井早生
おくむさし
くらさわ
狭山かおり
インドアッサム種と日本古来の在来種さらにヤブキタを掛け合わせて藤枝で開発された品種です。花のように甘い香りが特徴的で、今までの緑茶のイメージとは違うお茶です。
大井早生(おおいわせ)と読みます。やえほ(品種名)とヤブキタの交配で出来た早生(わせ)品種です。香り高く、味爽やかに、南に萌える"大井早生"(おおいわせ)その風味は実に爽快そのものです。
さやまみどり(品種名)とやまとみどり(品種名)を掛け合わせた晩生品種です。さわやかな緑の香りとと落ち着いた美味しさ、月日を経過することに熟成されてさらに美味しくなります。
ヤブキタの放任交配実生から煎茶用に育成した品種です。甘い香りが特徴的で、少し蒸してありますが、すっきりとした味は何煎でもいただけます。
ヤブキタの自然交雑実生から煎茶用に育成した品種です。生葉を収穫する前に覆いをしている為に、お茶の水色もキレイな緑色で、フルーツのような甘い香りが特徴的です。